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2009-04-13

パルティータ、調性の話

まだ、雲カルのコンサートの興奮が続いているナリモトです。
今日も、リュエフとパルティータのことを考えていました。

以前、この編曲を雲井先生から依頼された時のやりとりを、書いてみました。
『「コンサートのお知らせ」と作品の事』


パルティータはニ長調。
サックスのカルテットですから、移調が必要かな?と
雲井先生に確認したら、

さらっと

「え?。原調。」

と答えられて、ひゃ~~!!と驚いた・・・
という話しを書きました。


その時には、
「バッハの原曲の装飾音符や細かい動きを考えてみれば、
サックスを使って原調のニ長調で演奏するというのは、
どう考えても超絶技巧的なものになってしまうのに、すごい!」
と単純に思ったのでした。


しかし、編曲してから実に10年も経って、
先週末演奏会でバッハをリュエフを両方聞いてみて、
ニブい私もようやく解ったのです。

リュエフから見たこのバッハの演奏は、原調以外あり得ないと。

サックスの特性を考えて、例えば変ホ長調に移調して編曲するなんてのは、
まったく意味を成さなくなるのだと。

変ホ長調で編曲すれば、演奏は今の倍どころか
おそらく何十倍も簡単で楽になるかと思います。


演奏が楽になる、楽器やアンサンブルが鳴りやすくなる・・・
そんなことは、この「リュエフから見たバッハの編曲」という
大仕事の前では、何の意味も無い事であると、ようやく気付きました。

ですから思い返せば、

「調性どうしますか?」

という質問は、実にマヌケな質問であったということになります。


ああ、恥ずかしい。

なかなか言葉だけでは解りにくいことでしょうが、
これは、雲カルのバッハのパルティータの演奏と、
そしてリュエフのコンセールを聞けば、
おそらくはリュエフが始まったその瞬間に、ストンとわかることだと思います。


今回の雲カルの「原点への回帰」というテーマ、
私は「原点」というよりやっと「スタート地点」に立ったという感じかもしれません。

10年も前にした仕事の本当の意味をようやく理解しました。


まだ興奮しているので、アメリカ珍道中は、また。

新学期が始まり、レギュラーの移動生活が始まりました。
体が慣れるまで少し時間がかかります。

先週から大学も始まり、みんな春休みあけで元気な顔を見せてくれました。
そして、新入生とも初対面しました。

さてさて、今学期も頑張ります。

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プロフィール

りか♪

Author:りか♪
和歌山県生まれ。
愛知県立芸術大学作曲専攻を首席で卒業、同大学院修士課程、博士後期課程修了。博士(音楽)。
学部卒業に際し桑原賞(県知事賞)受賞。
現音作曲新人賞などのコンクールに入選する。2008年第29回入野賞受賞。2015年Iron Composer Conpetition(アメリカ)第3位。
現代音楽演奏グループ「アンサンブルトゥデイ」のメンバーとしてその解散まで積極的な作曲活動を展開する。また「ing Project」代表として、レクチャーやコンサートの企画を行った。2010年度Asian Cultural CouncilのGranteeに選出され、2011年アメリカ、ニューヨークにて研究調査を行う。
作品は、ALM RECORDSCAFUA RECORDSよりCDがリリース、ティーダ出版やイタリアのARS PUBLICA社より楽譜が出版されている。
愛知県立芸術大学准教授、金城学院大学(名古屋)、金沢大学講師。名古屋市立大学芸術工学部研究員。

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