2013-05-09

約束の指輪

(今日は長文です。)

パートナーが指輪を買ってくれました。
結婚記念日でも誕生日でもないのですが。


実は今回買ってくれた指輪は数年前に約束していたものでした。


今から8年ほど前のこと。
私はそれまで約10年間も使っていたステロイド軟膏をやめる決心をして、脱ステロイドに踏み切りました。
脱ステロイドを決心するまでの経緯は、書き出すと相当長い話になるので、またもし機会があれば。

とにかく、その時はただただ「ステロイドはもうイヤだ!!1滴も自分の体に入れたくない!」という思いから、ある日突然自分でステロイドをやめました。

そうして、何の知識もなく自分で始めた脱ステロイド、待ち受けていたのはまるで地獄のようなリバウンドでした。
両手は腫れ上がり、表面の皮がペロンとめくれたような状態。
じゅくじゅくの皮膚がたまに乾いてもそれはまるで鱗のような皮膚。
いつもいつも、それがめくれる。
そして、時間も場所もおかまい無しで襲ってくる痒み。
あまりの痒さにガリガリ掻く。
血だらけになる。
罪悪感でいっぱいになる......

仕事は続けてましたので、ピアノを弾くと鍵盤に血の跡がつくなんてしょっちゅう。

毎日毎日毎日、おかしくなりそうでした。

あまりの辛さに、パートナーにも当たり散らしました。
彼は、それでも怒ったりせず、いつも励ましてくれました。


ところで、私は指輪がとても好きです。
学生時代の写真では「いくらなんでも、あんたそれ、指輪つけ過ぎやろ!」というくらい指輪してる写真もあります。

でも、手が悪くなって、脱ステロイドを始めてからはよけいに、とても指輪なんかできる状態ではありません。
「きっと、私はもう一生指輪なんかできないんだな・・・・」とあきらめていました。

そんな中、ようやく漢方を使って脱ステロイドさせてくれる病院を見つけ、医師の指導のもとで脱ステロイドを続けることができました。
当然、すぐに治るわけじゃないので、相変わらず腫れ上がった手に襲ってくる地獄のような痒みと痛さ。
本当に、この手が元通りになる日が来るのだろうか。
絶対に治る!!
いや、やっぱり、脱ステロイドなんて無理なんだ!!
と、毎日毎日気持ちも不安定。

そういう時に、パートナーが「手が治ったら、新しい指輪買おう」と。

でも、本当にまた指輪ができる日がくるんだろうか・・・・。

で、ここもまたはしょりますが、数年後、まるで別人?と思うほど、手の皮膚はすっかり元通りになりました。

そうして、念願の指輪ですが・・・・・。

これが、なかなか気に入るのがない。
一緒に何件もお店を見て回ったけど、いまひとつこれ!と思えるものがない。

すでに、脱ステロイドに成功してから数年経ってるのですが、ここまで来たら、何が何でもすごく気に入ったものが欲しい!

でも、あとはもうどこを見に行けば良いのやら・・・・。


そして、ある日ひらめきました。
もしかしたら結婚情報誌なら婚約指輪とか結婚指輪の情報で、ジュエリーショップがあれこれ載ってるかも!!!

そういうわけで、結婚情報誌を入手。
あるショップの紹介ページで、雑誌をめくる手がとまりました。

何がどう気に入ったのか具体的にはわからないんですが、ほんとに「ビビビ!」っと来たのです。
そして、すぐホームページをチェック。
すべてハンドメイドのオリジナル商品とのこと。
ますますアンテナは「ビビビ!」と言ってます。
そして、店長さんのブログを見て、
「私の探している指輪は絶対にここにある!!」
と、なんだか確信してしまいまいた。

そうして、二人でお店に出かけました。

店内を見て回ってると、あれもいいな、これもいいなって思うものが色々。
そして、一つの指輪に吸い寄せられました。
試着してみると、ますます気に入りました。

ずーっとつけていられて、他の指輪と合わせてつけることもできる。
そしてシンプルだけど個性的。

お店で店長さんとお話しましたが、私のアンテナにビビビと来ていたのは、きっと、店長さんの仕事への誠実さとか思いとか、そういうものじゃないかなと思いました。

ここです。
SunDance


最初お店に伺った時、指輪を買うことになった経緯をお話させていただきました。
店長さん、涙ぐまれたんです。
いい人だー。

ますます、ここで買うのが大正解!!、というか、この人が作った指輪を買うのが大正解!!という気持ちになりました。

そして、サイズ直しをしていただいて、受け取ってきました。

これです。
20130509192105.jpg
(クリックで大きくなります)

白魚のような手とはいきません。
でも、痛くない、痒くない手。
表皮がちゃんとある手。
幸せです。

先日、久しぶりに脱ステロイド期の手の写真が出てきました。
当時を思い出して、泣いてしまいました。
ただ、一番ひどい時の写真はないのです。
あまりにも辛くて写真を撮ろうなんて思いつきもしなかった。
少しだけ良くなったかも?と思えたとき「記録に写真を撮ろう!」と思いついて撮ったのです。
今でも、あの時のことを思い出すと、涙が出ます。
でも、ひたすら励ましてくれたパートナーと、そして家族、友人達、更にその当時の教え子達。
みんなに支えられて、脱ステロイドしました。
そして、その時から約束していた指輪を今つけてみて、本当に完全に脱ステロイドが終わった気がします。

なかなか、これという指輪が見つかりませんでしたが、それはきっとこの指輪に出会うためだったんじゃないかと思います。
この指輪が、私の脱ステロイド成功の証のような気がしています。


当たり散らしても、ただただ励ましてくれたパートナー、ありがとう。
そして、指輪ありがとう。
ずっと大事につけるよ。



追記:
SunDanceの店長さんのブログに紹介されてました。
http://ameblo.jp/sundance-kz-osmz/entry-11527263578.html
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プロフィール

りか♪

Author:りか♪
和歌山県生まれ。
愛知県立芸術大学作曲専攻を首席で卒業、同大学院修士課程、博士後期課程修了。博士(音楽)。
学部卒業に際し桑原賞(県知事賞)受賞。
現音作曲新人賞などのコンクールに入選する。2008年第29回入野賞受賞。2015年Iron Composer Conpetition(アメリカ)第3位。
現代音楽演奏グループ「アンサンブルトゥデイ」のメンバーとしてその解散まで積極的な作曲活動を展開する。また「ing Project」代表として、レクチャーやコンサートの企画を行った。2010年度Asian Cultural CouncilのGranteeに選出され、2011年アメリカ、ニューヨークにて研究調査を行う。
作品は、ALM RECORDSCAFUA RECORDSよりCDがリリース、ティーダ出版やイタリアのARS PUBLICA社より楽譜が出版されている。
愛知県立芸術大学准教授、金城学院大学(名古屋)、金沢大学講師。名古屋市立大学芸術工学部研究員。

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