2009-05-07

ニキ美術館

アメリカ旅行記お休み。

連休を利用して、栃木県の那須にある「ニキ美術館」に行ってきました。


Niki De Saint Phalle(ニキ・ド・サンファル)(1930~2002)の作品のみを展示している美術館です。

私がニキを初めて知ったのは、上野千鶴子さんの著作「発情装置」の中のカラーページに彼女の彼女の作品の写真が使われているのを見た時でした。
一目で好きになりました。

2006年には、大丸ミュージアム梅田、大丸ミュージアム東京、名古屋市美術館、福井市美術館と4会場を巡回して『Niki de Saint Phalle展』開催。

名古屋市美術館へ観に行き、大変感動して帰って来ました。
あまりに良かったので、その後の巡回先である福井市美術館にも、再び観に行ったりもしました。


那須にあるニキ美術館にはいつか行きたいと思いつつも、なかなか行く機会がありませんでした。
とにかく、地方間の移動というのはとても大変です。
いつかそのうち...と思いつつここまで来てしまったのですが、3月頃「5月10日で閉館」というニュースを聞き、閉館前に絶対に行こう!と思い立ち、この連休を利用して行く事にしたのでした。
(那須行きの日程を組んだ後、閉館は8月31日に延長すると発表されました)


金沢駅を朝6時に出発して那須塩原駅に着いたのは11時半。

駅前ではレンタカーを借りて、いざニキ美術館へ!


事前に美術館から渋滞回避の裏道の地図が送られて来ていたので、それを見ながら渋滞に遭う事も無く、無事に美術館到着。
P5041277(変換後)

入り口の「長屋門」。
P5041278(変換後)

長屋門から美術館の入り口までは、小川も流れている日本庭園で木立の中を歩いて行きます。


長屋門をくぐると、ナナのポーズの道しるべが。
P5041279(変換後)


小径を歩いて行くと、途中には、こういう彫刻もあったり・・・。
P5041289(変換後)

そして、木々の間から、美術館が見えて来ました。
P5041281(変換後)

美術館入口。
P5041287(変換後)
P5041283(変換後)

展示は撮影禁止ですので、写真はありません。



多くは名古屋や福井で見たものでしたが、名古屋の後に福井で見たときも思ったように、やはり展示スペースが変わると、少々印象も変わります。
もちろん、今回初めて見る作品もあります。

以前見た時に、すごく衝撃を受けた「赤い魔女」や「魂の自画像」を再び見られて嬉しい!


1960年代の射撃絵画(「赤い魔女」は射撃絵画です)を見ているときは、何となく私の気持もヒリヒリします。
ヒリヒリしながらも、すごく惹き付けられます。

ナナのシリーズの展示が始まると、私の緊張がすっとほぐれるのが解ります。

自然と顔もほころんでいます。


彼女が感じていた「痛み」と私がいつも感じている「痛み」に、何か共通する物があるのだろうと思います。痛みの度合いは違うかもしれませんが・・・。

私自身は作曲家ですから「表現者」と言えると思いますが、自分が感じる「痛み」と私の作曲作品とが結びついたことはありません。もちろん「私」が作曲しているのですから、何らかの影響はあるかもしれませんが、少なくとも意識して結びつけた事は一度もありません。

そして、これからもそれ(痛みと作曲を結びつける)は私には難しい事だろうと思います。


自分の痛みや抑圧された思いが、自分の創作とストレートに結びついた活動をしたニキを心から尊敬し、そして、うらやましいとも思います。


それにしても、ニキ美術館の閉館は大変残念です。

連休中、観光客でごった返す那須高原で、このニキ美術館は(いつもよりは入場者は多いのかもしれませんが)私が最初「連休中だからすごい人かも・・・」と想像していたよりは少ない客の数でした。

美術館内が一つの作品を見るのにいちいち並ばなければならないほどの混雑ではないのは、思う存分鑑賞できて個人的には大変嬉しいことです。
しかし美術館経営の観点から見ると、ちょっと困った事と言えるでしょう。

美術館入口には「移転します」と書かれていました。

受付で聞いてみましたが、移転先が決まっているという訳ではないでそうです。

ぜひとも、ニキの作品が一人でも多くの人に見てもらえるよう、良い形で続いて欲しいと思います。

美術館を出ると、ナナがお見送りしてくれました。
P5041288(変換後)

8月31日で「一旦」閉館です。
ぜひとも沢山の方に観に行って欲しいと思います。

念願のニキ美術館に行けたので、次なる野望(というほどのものでもないか・・)は、イタリアはトスカーナ地方にある、「タロットガーデン」訪問です。
タロットカードのシンボルをモチーフとした彫刻庭園です。
現在、ニキ美術館では、このタロットガーデンの写真展が行われていました。
写真集も持っているのですが、本物が見たい!行ってみたい!!!


せっかくなので、少し観光もしました。
これは「那須高原 チーズガーデン」の中にある「カフェ&ガーデン しらさぎ邸」でパートナーが注文したフロマージュブラン。
P5051364(変換後)
私は甘い物が苦手なのでコーヒーだけ注文したのですが、あんまりにもキレイでかわいらしかったのでパチリ�G���������͂��Ă�������
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comment

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No title

ニキ・ド・サンファル、不勉強にして存じ上げなかったんですが、これすごくいいですね~!!!!

カラフルに塗られてデフォルメされた女性像シリーズ、すご~~~く好みです。

ほぼ等身大ですか?

実物見てみたいな~!!!

この美術館は行きたい。


のりさん

ニキ、いいでしょ~~!!!
ナナのシリーズは、等身大どころか2.5メートルとかなんですよ。

箱根の彫刻の森美術館にも、ニキの作品がありますが、これなんて5メートルです。
迫力ありますよ~。

本文にも書いたように、ひとまず8月で見られなくなると思うので、ぜひぜひ行ってみて欲しいです。
金沢からは行きにくいのがちょっと難点ですが・・・。
かなりタイトなスケジュールになりますが、この美術館のみに行って那須観光はしないということにすれば日帰り可能です。

先日、教え子がお世話になった時には、私はこの美術館に行くために那須高原にいたのでした。
プロフィール

りか♪

Author:りか♪
和歌山県生まれ。
愛知県立芸術大学作曲専攻を首席で卒業、同大学院修士課程、博士後期課程修了。博士(音楽)。
学部卒業に際し桑原賞(県知事賞)受賞。
現音作曲新人賞などのコンクールに入選する。2008年第29回入野賞受賞。2015年Iron Composer Conpetition(アメリカ)第3位。
現代音楽演奏グループ「アンサンブルトゥデイ」のメンバーとしてその解散まで積極的な作曲活動を展開する。また「ing Project」代表として、レクチャーやコンサートの企画を行った。2010年度Asian Cultural CouncilのGranteeに選出され、2011年アメリカ、ニューヨークにて研究調査を行う。
作品は、ALM RECORDSCAFUA RECORDSよりCDがリリース、ティーダ出版やイタリアのARS PUBLICA社より楽譜が出版されている。
愛知県立芸術大学准教授、金城学院大学(名古屋)、金沢大学講師。名古屋市立大学芸術工学部研究員。

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