2014-12-24

22年前の作品「虚飾の街」の改訂版初演終了しました

12月18日、愛知県立芸術大学のフルート専攻生によるコンサート「フルート・ポプリ - FLUTE POTPOURRI」にて、「虚飾の街〜フルート四重奏のための」の改訂版初演が無事に終了しました。

もともとは1992年にフルート三重奏として作曲、初演された作品です。
22年前、作曲に至った経緯は、某所で「3日後の小さなコンサートでプロが演奏してあげるから、今から新作のトリオ書きなさい」とある方から話しがあり、食事以外の時間はずーっと作曲して、ノーアイデアの状態から2日間で書き上げた・・・というものえす。
私はもともと筆が速い方だと思うのですが、さすがにこれは人生最短でした(大学入試除く)。
パソコンや楽譜浄書ソフトのフィナーレなどは、まだごくごく一部の人だけが使っていた頃だったので、その2日間でパート譜まで手書きしたのでした。
懐かしいです。
今回改めて改訂し、実際に本番を聴いてみて、作品の構成に何か次の可能性がある気がしましたので、この構成は、また使ってみようかなと思いました。

演奏してくれた学生さんたち、ありがとう。
またの機会があれば、今度は改訂ではなく、新作を書いてみたいなとも思います。

終演後の記念撮影。
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2014-12-13

"Focus! 2015 | Nippon Gendai Ongaku: Japanese Music Since 1945" at Juilliard School

ある日、私のウェブサイトを通じて一通のメールが。

それは、ニューヨークのジュリアード音楽院のJoel Sachsからでした。

とんとんと話しが進み、1月末にジュリアード音楽院で行われる現代音楽のフェスティバル『Focus! 2015 | Nippon Gendai Ongaku: Japanese Music Since 1945』で私の作品が演奏される事となり、また、期間中のパネルディスカッションに参加する事が決まりました。

Asian Cultural Councilのフェローとしてニューヨークに住んでいたときは、何度かJoel Sachs指揮のNew Juilliard Ensembleの演奏を聴きました。いつも素晴らしい演奏で、さすがジュリアード音楽院だなと思って聴いていました。
そのディレクターで指揮者であるJoel Sachsが私に興味を持ってくれてとても嬉しいです。

フェスティバルは約1週間あり、テーマも1945年以降の日本の現代音楽ということで、私だけじゃなく、若手から大ベテランまで、かなりの数の日本人作曲家の作品が演奏されます。
私は、パネルディスカッションもあるので、ニューヨークまで行きますが、また、新たに沢山のアメリカの演奏家たちとの出会いをとても楽しみにしています。

1月末ってことは、極寒のニューヨーク。
モコモコに着込んで行かなくちゃ。
ニューヨークの友人たちからは「すごく寒いから、靴はブーツの方が良いよ。帽子もね!」と連絡が来ました。

ブーツ、持ってない・・・・←足が太くていまいちかっこ良く履けない
帽子、普段かぶらない・・・←髪をアップにしている事が多いので、かぶれない

でもまあ、そんなこと言ってる場合じゃないですね。

それより何より、寒さより心配なのは、パネルディスカッション!!
英語・・・・。大丈夫か、自分。
数年前のニューヨークのコンサートで、プレトークを英語で行った時、コロンビア大学のBarbara Ruch先生から「よく喋れていたし、通訳をつけなかったのは素晴らしかったですよ。だけど、もっとゆっくり喋らないと、たまに聞き逃してしまいます。」とアドバイスをいただいたので、今度はゆっくりゆっくり喋ろう!と思います。

観光客が行くような季節ではないですが、もしこの頃ニューヨーク近辺にいらっしゃる方がおられたら、ぜひお越し下さいませ。
また、お知り合いの方がニューヨーク近辺にいらっしゃる方、お知らせいただければ嬉しいです。

Focus! 2015 | Nippon Gendai Ongaku: Japanese Music Since 1945
(以下、成本関連の日のみ掲載)
2015年1月27日(水)19時 Peter Jay Sharp Theater (Juilliard School)
Pre-concert Panel
出演者:Mari Kimura (violinist and composer), Rica Narimoto (composer), Ralph Samuelson (retired director, Asian Cultural Council), and Yoko Shioya (artistic director, Japan Society). Moderated by Joel Sachs.
(詳しくはコチラ

2015年1月29日(金)20時 Peter Jay Sharp Theater (Juilliard School)
SAYO KOSUGI (b. 1980) Delirious Distortion (2013), for solo violin
NORIKO KOIDE (b. 1982) Hyssop (2008), for piano *
             Jade Vine (2007), for piano four-hands *
JO KONDO (b. 1947) Aquarelle (1990), for piano and percussion
RICA NARIMOTO (b. 1969) The Sound of New York (2014), for bassoon quartet **
TOSHIRO MAYUZUMI (1920-1997) Bunraku (1960), for cello
MIYUKI ITO (b. 1968) Floating Memories (2010), for violin and marimba **
TOSHIO HOSOKAWA (b. 1955) Trio for violin, cello and piano (2013) ***
MAKI ISHII (1936-2003) Thirteen Drums, op. 66 (1985), for percussion solo

* First Performance Outside Japan
** New York Premiere
(詳しくはコチラ

その他の日程、プログラムは、Juilliard Schoolのウェブサイトで確認できます。
2014-12-12

となみ野バンドクリニック2014『兼田敏の世界』

5月に講師を務めさせて頂いた「となみ野バンドクリニック2014『兼田敏の世界』」のDVDが送られてきました。
(その時の記事はこちら。)
おそるおそる鑑賞しました。思いの外ちゃんと喋ってる(笑)
当日も思いましたが、改めてDVDで見て、司会の山田誠先生の仕切りと最後のまとめの素晴らしさを再認識!
岡山の就実高校・中学の演奏も素晴らしいです。
講座終わった後、泣いてらっしゃる方が結構いたなと思い出し、また、涙ぐんでしまいました。

一番上は、兼田敏作品についての講座、真ん中から下は兼田作品について、また、兼田敏についてを保科洋先生と対談方式で。
吹奏楽スピリッツ兼田敏の世界
2014-12-07

コンサートのお知らせ:FLUTE POTPOURRI -フルート・ポプリ-

12月18日、愛知県立芸術大学のフルート専攻生によるコンサートで、昔の作品の改訂版が初演されます。
元々はフルート三重奏として作曲した作品ですが、今回はこれを四重奏に書き直し、さらに、あちこち和声変えたり、新たな部分を書き加えたりという作業をしました。
改訂にとりかかる時にびっくりしたんですが、これ、1992年の作品でした。大学院生。
今の私の作風とは全く違います。
1人が美しくメロディを演奏している、その間を縫ってあとの3人はそこに絡んだり反発したり同調したり・・・という場面が繰り返されます。

コンサートでは、学生だけではなく、村田四郎先生も演奏されます。
ぜひ、お越し下さいませ。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
【愛知県立芸術大学フルート教員・専攻生による
   FLUTE POTPOURRI - フルート・ポプリ -】
【日時】2014年12月18日(木)開場 18:00 開演 18:30
【会場】名東文化小劇場 
【プログラム】
 ロレンツォ:フルート五重奏のためのシンフォニエッタ
 ベルトミュー:猫
 クーラウ:グランドカルテット
 成本理香:虚飾の街(改訂版初演)
 他
【チケット】 全席自由 前売り1000円、当日1500円
【お問い合わせ】 flutepotpourri.kg@gmail.com
主催:愛知県立芸術大学フルート専攻生
助成:愛芸アシスト

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2014-12-02

松平敬 無伴奏声楽リサイタル 独声Vol.7 終了しました。

11月28日、「松平敬 無伴奏声楽リサイタル 独声Vol.7」が無事に終了しました。
委嘱作品であった、私の作品《TRACE VI for solo baritone》の松平さんの演奏は本当に素晴らしかったです。
あんな風に演奏していただけて、作曲家としてはとても幸せでした。

「TRACE」とは元禄時代に誕生した浄瑠璃「一中節」の《小町少将道行》を五線譜ではなくグラフにより採譜し、そのグラフ上の曲線を様々な形でリアリゼーションしていくというシリーズで、2007年に第1作目を作曲しました。それ以来、今回の作品は7曲目なのですが(番号がずれているのは1曲目が0番のため)、シリーズの中で初の声楽作品でした。

本番を聴いていて、このシリーズには絶対に声楽作品が必要だったのだと思いました。

テキストには、原曲である《小町少将道行》の歌詞(作詞者不詳)から、いくつかの言葉を抜き出して、原曲に登場する順番に並べていきました(キーワードだけが並べられるので、原曲のストーリーは再現されない)。

それらの言葉の中で子音の発音の多様さ、子音から母音までの時間、母音で押すアクセント、そして、日本語を使いながら、その言葉の意味性が異化されていくというようなことにも注目して作曲しました。
このアイデア自体は数年前に得ていたものですが、今回、松平さんのおかげで、ようやく実際に作品で使うことができました。

初演後、この「言葉の使い方」に興味を持って下さった方が思いの外多かったです。
言葉にも注目して作曲したので、ここに興味を持って下さる方が多くいらっしゃったのは、嬉しいことでした。

聴きに来て下さった皆様、ありがとうございました。
そして、なにより、今回作曲の機会を下さり、素晴らしい演奏をしてくださった松平敬さん、ありがとうございました!!!

さて、次はフルートとピアノの作品を作曲中です。こちらの初演は1月。
その前には12月18日にフルートアンサンブルの作品の改訂初演があります。
こちらもまた、お知らせさせていただきます。


リハーサルの写真。
近江楽堂にて。
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プロフィール

りか♪

Author:りか♪
和歌山県生まれ。
愛知県立芸術大学作曲専攻を首席で卒業、同大学院修士課程、博士後期課程修了。博士(音楽)。
学部卒業に際し桑原賞(県知事賞)受賞。
現音作曲新人賞などのコンクールに入選する。2008年第29回入野賞受賞。2015年Iron Composer Conpetition(アメリカ)第3位。
現代音楽演奏グループ「アンサンブルトゥデイ」のメンバーとしてその解散まで積極的な作曲活動を展開する。また「ing Project」代表として、レクチャーやコンサートの企画を行った。2010年度Asian Cultural CouncilのGranteeに選出され、2011年アメリカ、ニューヨークにて研究調査を行う。
作品は、ALM RECORDSCAFUA RECORDSよりCDがリリース、ティーダ出版やイタリアのARS PUBLICA社より楽譜が出版されている。
愛知県立芸術大学准教授、金城学院大学(名古屋)、金沢大学講師。名古屋市立大学芸術工学部研究員。

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